宅建は独学でも合格できる?勉強法や向いている人の特徴も解説
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宅建は独学でも合格できる?勉強法や向いている人の特徴も解説
宅建は、数ある国家資格の中でも取得しやすいと言われています。そのため、毎年20万人以上の方が受験している人気の資格です。
しかし合格率は13〜15%程度となっており、誰でも簡単に合格できるわけではありません。独学でも合格するのは可能ですが、モチベーションを維持しながら計画的な勉強を続けていくことが必要です。
そこでこの記事では「宅建を独学で合格するための勉強法」や「宅建の勉強で独学が向いている人の特徴」を詳しく解説します。宅建を受ける方で、独学か予備校で迷っている人必見です。
【結論】宅建は独学でも合格できるが難しい
結論を言うと、宅建を独学で勉強して合格するのは可能です。書店などにある市販のテキストや問題集で勉強すれば、一通り合格できるレベルの知識を得られます。また、わからない問題があってもインターネットで検索すれば調べられるため、自宅でも勉強できて便利です。
しかしインターネットには、間違った情報や法改正に適用していないサイトなどもあるため、正しい情報ばかりとは限りません。また、正しい情報を探すために何度も検索して調べるため、時間がかかってしまいます。
通信講座や予備校とは違い、専門の講師が授業を行うわけではないため、試験に出る出題範囲を誰も教えてくれません。
独学で宅建に合格するためには、「十分な勉強時間を確保する」「試験に搬出する範囲を把握する」など、効率よく勉強しないと合格は難しいのが現実です。
宅建独学でおすすめの勉強法3ステップ
ここでは宅建を独学で勉強する方法を、3つのステップに分けて解説します。勉強開始から直前までの「学習の流れ」を把握しておきましょう。
テキストは2~3周読む
宅建の勉強を始める際に、テキストを何度も読む人が多くいます。特に初学者の方に多く、最初の2〜3ヶ月間はテキストを読むだけの方も多いです。
しかし、1周目から1つ1つを理解しようとじっくり読みすぎると、1番大事な「過去問」を勉強する時間がなくなります。そのため、テキストを読む勉強方法は、以下のような流れで行いましょう。
1周目は目を通す程度に読む
2週目は内容をじっくり理解しながら読む
3週目は内容をすべて覚えるくらいに読み込む
このような流れでテキストを読み込めば、出題範囲の内容が把握できます。テキストの役割は「宅建試験にどんな項目が出題されるのか」という全体像を理解することになるため、勉強を始めた最初のうちは「理解重視の時期」と考えておきましょう。
過去問をひたすら解く
テキストを2〜3週読みこんだあとは、過去問を解き始めましょう。テキストを1周読んだあとに解き始めても良いです。
この時期に過去問を解いても、正解数は少ないかもしれません。しかし勉強を続けていけば、正解が増えて点数も伸びてくるので成果が目に見えて安心です。
なお、間違えた問題の答えや解説を見て確認する方がいますが、知識が定着しにくいためあまりおすすめできません。知識を定着させるためには、過去問で間違えた問題をテキストに書かれている内容から答えを導き出す方法がおすすめです。
過去問を解く→間違えた問題の内容をテキストで確認する→過去問を解く……
というのを交互に行うことが、独学で合格するために重要です。
模擬試験を受ける
試験の直前期には、過去問の回転数を増やしましょう。それと同時に、模擬試験を積極的に受けることで、実際の試験と同じレベルの問題にチャレンジできます。
なお、この時期になると今まで解き続けた過去問の答えを覚えてしまっているので、新しい問題にチャレンジしていくのがおすすめです。模擬試験では、合格点に届かないケースも多くありますが、心配する必要はありません。
テキストや過去問など、今までの勉強により確実に合格できる力はついているため、自信を持って模擬試験に取り組みましょう。
宅建を独学で勉強するメリット・デメリット
宅建を独学で勉強する場合、費用面や時間面でのメリットがあります。一方で、効率面でデメリットがあるため注意が必要です。独学の良い点や注意点を把握して、勉強の方法を判断するようにしましょう。
メリット
宅建を独学で勉強すれば、以下のようなメリットを受けられます。
● 教材費などのコストがかからない
● 自分のペースで勉強できる
宅建のテキストや問題集などの教材を書店で購入すれば、約1〜2万円で揃えることが可能です。自分が一番理解しやすそうな教材を選べば、宅建に合格できる知識を十分に勉強できます。
費用面でお金をかけたくない方や、市販の教材で手軽にチャレンジしたい方などにとっては、おすすめです。
また、独学で勉強する場合は「好きな時間」や「好きな日」に勉強できます。例えば、朝から夜中まで勉強した場合、次の日には勉強時間を少し減らすなどの調整が可能です。
自分で決めたスケジュールの中で頑張りたい方や、休む日を自由に決めたい方など「自分のペースで勉強したい」という方にとって、独学はメリットと言えます。
デメリット
宅建を独学で勉強するデメリットは、以下の通りです。
● 直接質問できる人がいない
● 勉強方法がわからない
● 学習範囲が広く勉強に時間がかかる
● モチベーション維持が難しい
独学で勉強する方法には、メリットだけでなく不便な点も多く存在します。例えば、普段1人で勉強していることが多いので、分からない問題があっても直接質問できる講師がいません。
自力で調べる必要があるため、細かい部分まで理解できず勉強方法に困ります。また、宅建試験は勉強する範囲が広いため、全ての知識を覚えるためには時間がかかり「モチベーションの維持」が難しいです。
15分ごとに休憩をとりながら、メリハリをつけて勉強するようにしましょう。
宅建の独学が向いている人の特徴2選
宅建の勉強を試験の1年前くらいから始められている方や、集中力を持続させる自信がある方などは独学で宅建試験に臨むのもおすすめです。ここでは、独学が向いている人の特徴を2つ解説します。
勉強時間に余裕がある人
仕事が早めに終わる方や休日が多い会社に勤務している方など、勉強時間に余裕がある方は独学が向いています。仕事が終わったあとや休日に勉強できる時間をたっぷり確保しやすい
からです。
例えば、就業時間が17時のAさんと21時のBさんの場合では、勉強時間に以下のような差が出ます。
AさんとBさんの平日のスケジュール
Aさん | Bさん | |
17:00 | 仕事終了 | 仕事 |
17:00~18:00 | 帰宅 | |
18:00~19:00 | 勉強 | |
19:00~20:00 | 夕食・お風呂 | |
20:00~21:00 | 勉強 | 仕事終了 |
21:00~22:00 | 勉強 | 帰宅 |
22:00~23:00 | 勉強 | 夕食・お風呂 |
23:00~24:00 | 勉強 | 勉強 |
24:00~ | 就寝 | 就寝 |
合計勉強時間 | 約5時間 | 約1時間 |
AさんとBさんでは、勉強時間に約4時間もの差があります。仕事終わりに勉強時間が確保できる方は、独学が向いていると言えます。
試験まで集中して勉強できる自信がある人
宅建に合格する強い気持ちがある人や、合格しなければいけない人など「モチベーションを維持できる人」には、独学が向いています。
たとえば、以下のような状況の人です。
● 3回目の挑戦なので今年こそ絶対に合格したい人
● 家族との時間を犠牲にできない人
● 試験に合格しないと昇進できない人
● 資格をとっておかないと将来が不安な人
このように、合格することに強い思いがあればモチベーションを維持しやすいため独学でも集中して勉強に打ち込めます。
宅建の独学が向いていない人の特徴2選
「誰かに勉強を教えてもらいたい」「自分で勉強するのが苦手」という方は、独学以外の方法で勉強するのがおすすめです。ここでは宅建の独学が向いていない人の特徴を詳しく解説します。
勉強の計画をうまく立てられない人
独学での学習は、試験日当日までのスケジュール管理が重要です。10月の試験までに、どのような勉強の進め方をするのかを細かく決める必要があります。
例えば、以下のような組み方です。
時期 | 内容 |
10~12月まで | テキスト3週読み込む |
12~2月まで | 過去問3年分解く |
2~6月まで | 過去問10年分解く |
6~9月まで過去問10年分を3週繰り返す | 模試6回受ける |
自分で細かく勉強のスケジュールを組むのが苦手な方は、独学よりも通信講座や予備校のカリキュラム(学習プラン)を参考にして勉強をすすめるほうが向いています。
勉強へのモチベーション維持が難しい人
独学は自分でスケジュール管理ができるため、好きな時間に勉強できるのが特徴です。しかし、毎日繰り返しの勉強内容やカリキュラムだと勉強に飽きてしまうため、モチベーションが低下しやすくなります。
つい動画を見たりゲームをしたり誘惑に負けてしまって、モチベーションを維持するのが難しい方には独学はあまり向いていません。改善策として、以下の行動を実践するのがおすすめです。
● 合格したときの喜びを想像する
● 宅建を勉強しようと決めた理由や目的(転職、昇進、独立)を思い出す
● 合格した際のメリット(給与アップ、昇進、資格手当もらえる)を考える
宅建を取得したい理由を思い出してもなお、モチベーションを維持するのが難しい場合は、予備校などの講座を受けてみるなど、環境を変えてみるもの良いでしょう。
宅建の独学が難しい人は予備校を利用しよう
独学が難しいと思ったら、講師から直接授業を受けられる「予備校」に通うのがおすすめです。最新の法律改正の情報や、今までの試験問題を分析したテキストなどを使っているため、効率よく勉強できます。また講義を欠席しても、授業の様子を録画した「動画」も見れるため、独学よりも勉強がはかどります。
メダリストクラブの宅建講座は、多くの合格者を輩出した実績と経験がある講師による授業を受けられるのが特徴です。合格するためのカリキュラムが綿密に組まれており、分からない問題などはすぐに解決できます。
独学試験の点数が伸び悩んでいる方や、宅建試験が初めての方など向けの講座を行っているため、ぜひ一度相談してみてください。