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宅建の登録実務講習とは?講習修了までの流れや「登録講習・法定講習」との違いを解説

登記権利証を持っている宅建士
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宅建の登録実務講習とは?講習修了までの流れや「登録講習・法定講習」との違いを解説
「宅建士になるための登録実務講習について詳しく知りたい」
「登録実務講習を受けられる場所を知りたい」
「登録実務講習を受けるための費用がいくらかかるのか気になる」

不動産業界の実務経験が2年未満の人は、宅建士として働くために「登録実務講習」の受講が必要です。その後、宅建士としての登録が完了して宅建士証が届いて初めて業務ができます。

この記事では、宅建の登録実務講習について詳しく解説します。宅建士証が交付されるまでの流れや、費用などと合わせて知っておきましょう。

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宅建登録実務講習は宅建士になるスタートライン

住宅売買の相談をしているところ

宅建登録実務講習は、宅建士を目指す人にとって最初の一歩となる「資格登録」に必要な講習です。自宅での通信講座による学習をしたあと、指定された予備校等で講義を受けることで修了試験を受けられます。修了試験に合格して、宅建士として登録できれば宅建士証の交付を受けることが可能です。

ただし、宅建資格に合格しても宅建士として登録しない人は、講習を受講する必要はありません。つまり宅建登録実務講習は、不動産業界未経験の人が宅建士として働くために受講する講座といえます。

宅建登録実務講習の修了が「実務経験2年」の代わりになる

一般的に宅建士として仕事をするためには、資格試験に合格することに加えて「2年以上の実務経験」が条件とされています。

しかし、宅建登録実務講習を受講して修了することで、「実務経験を2年以上」という条件をクリアしたことになります。講習を受講し、修了試験に合格することで、実務経験がなくても宅建士としての登録が可能です。

つまり、この講習が実施されることで、不動産業界や住宅業界などで宅建士として働きたい人の参入がしやすくなり、誰でも宅建士になれるチャンスを受けられます。

登録実務講習との違い

ここでは、宅建登録実務講習と「登録講習」「法定講習」の違いを解説します。

登録講習

登録講習は、宅建試験を受ける前に受講する講習のことです。宅建業に従事している人を対象としており、この講習を受けることで試験問題が5問免除されます。登録講習を修了してから3年以内の宅建試験で免除を受けられるため、宅建業の従事者にとっては受講しておきたい講習です。

講習を受講する際に、宅建業に従事しているための証明として「従業者証明書」が必要です。勤務先である事業者が発行しているもので、正社員に限らず、非正規雇用やパートの人も発行されます。

法定講習

法定講習は、宅建士証の発行や更新時に受講が必要な講習です。宅建士試験に合格して1年以上が経過している場合に、宅建士証の交付を申請する際に受講する必要があります。

また、宅建士証の更新時にも受講することが必要です。交付申請の6ヶ月前に行われる法定講習を受講します。

法定講習では、実務上の問題に対処するための実践的なトレーニングを行います。たとえば、契約書の作成や物件の査定方法、トラブル解決の手法など、宅建業務におけるさまざまな局面で必要なスキルや知識の学習です。また、法改正の説明や実際に起こった裁判例の解説なども行われるため、宅建士に必要な対応力を学べます。

法定講習修了後は、宅建業界での業務に十分に対応できる能力を身につけ、宅建士としての実務活動に活かすことが可能です。

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宅建試験合格から宅建士証が交付されるまでの流れ

ここでは、宅建試験合格から宅建士証が交付されるまでの大まかな流れを解説します。宅建士としてすぐに活躍したい人は、合格後の流れを理解しておきましょう。

宅建登録実務講習を受講する(実務経験2年未満の場合)

宅建試験に合格したら、宅建士になるための第一歩として宅建登録実務講習の受講が必要です。この講習では、不動産の基礎知識や法律、業務上の実務スキルを学びます。

実務経験が2年未満の場合、この講習修了が実務経験の代わりとなるため受講が必須です。講習は、国土交通大臣の登録を受けた「宅建登録実務講習機関」で受講できます。

宅建士資格登録を申請する

宅建登録実務講習修了後、宅建士資格登録を申請します。申請には主に、以下の書類が必要です。

・登録申請書
・顔写真
・住民票写し
・身分証
・登記されていないことの証明書
・実務経験証明書か登録実務講習修了書
・宅建の合格証
・登録手数料

なお、登録手続きは、各都道府県に対して行います。地域によって申請する窓口が違うため、ホームページで確認しましょう。

参考資料:東京都住宅政策本部|宅地建物取引士資格登録申請提出書類と持参するもの

法定講習を受講する(合格後1年を超えている場合)

宅建士試験に合格してから1年以上経過している場合、法定講習の受講が義務付けられます。この講習では、宅建業務における最新の情報や法改正に関する知識を深め、宅建士としての業務を遂行する上で必要なスキルを磨きます。

法定講習は、宅建協会や不動産協会でも実施されているため、お住いの都道府県に確認してみましょう。

宅建士証の交付を申請する

法定講習の修了後に、宅建士証の交付を受けられます。なお、宅建試験合格から1年以内の場合は、都道府県に対して宅建士証の交付を申請することで受けることが可能です。交付申請には以下の書類が必要になります。

・宅建士証交付申請書
・顔写真
・登録通知はがき
・交付申請書

交付申請から宅建士証を受けるまで、少なくとも3ヶ月くらいかかるため、早めに申請するようにしましょう。

参考資料:東京都住宅政策本部|宅地建物取引士証の交付申請

宅建士証が交付される

宅建士証が交付されれば、宅建士として仕事ができるようになります。これにより、不動産の仲介や売買、賃貸借契約の取引などで必要な重要事項の説明や記名など、宅建士としての独占業務をすることが可能です。

宅建士証は、不動産取引の専門家としての証明書となり、不動産取引における信頼性と信用力を高められます。

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宅建登録実務講習に合格するまでの3ステップ

資格取得のイメージ

ここでは、宅建登録実務講習で行う3つのステップをそれぞれ解説します。

まずは、講座の流れを詳しく知っておきましょう。

1. 約1ヶ月間の通信講座

1.通信講座
2.スクーリング
3.修了試験

宅建登録実務講習の最初の段階は、通信講座です。登録実務講習の実施機関で申込みをします。

その後、通信講座を受講するための教材が送られてくるため、約1ヶ月間、自宅での学習が必要です。学習内容としては、不動産業界に関する基本的な知識や法律、業務に必要な以下のようなスキルを習得します。

・不動産の取引や契約に関する法律やルール
・不動産市場の動向
・不動産評価方法

通信講座は、自宅や外出先など好きな時間や場所で学習できるため、仕事おわりやスキマ時間を有効に利用できるのが特徴です。

参考資料:国土交通省|登録実務講習実施機関一覧

2. 最長2日間のスクーリング

通信講座を修了したら、スクーリングに進みます。スクーリングは、講師によって行われる対面講義となっており、実施される会場に足を運んで行う学習です。

スクーリングでは、通信講座で学んだ内容をより実践的に理解し、実務に即したスキルを身につけます。講師による講義の中で、実務で起こりやすいトラブル事例や対処法などを学び、実際の不動産取引や契約に必要なスキルを磨きます。

3. 宅建登録実務講習の修了試験

スクーリングの最後の時間を使って、宅建登録実務講習の修了試験を受けます。この試験では、通信講座とスクーリングで学んだ内容が出題され、8割以上が合格点です。

修了試験の内容は以下の通りとなり、試験時間は1時間です。

問題の種類問題数出題範囲
〇✖問題20問通信演習課題から出題
書式問題10問スクーリング・演習から出題

試験では、講義で利用したテキストを使用できるため、講義内容を確認しながら受けられます。そのため、テキストの重要部分をチェックしておくと、合格しやすいでしょう。修了試験に合格して、通信講座とスクーリングの受講が完了していることが証明できれば、宅建登録実務講習修了証が発行されます。

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宅建登録実務講習の費用相場

宅建とノートに書いてあるところ

宅建登録実務講習の費用は、講習を受ける機関によって異なりますが、一般的には約20,000〜24,000円が相場です。この費用には、講義料や教材費、試験費用などが含まれています。

ただし、通信講座やスクーリングなど、講習形態や内容によって費用が異なる場合もありますので、詳細は各講習機関にお問い合わせください。

なお、実施機関によって、修了試験に合格できなかった人はテストだけの再試験は受けられません。しかし、万が一不合格であった場合でも、修了試験を受けた年度の11月までであれば再受講は無料となるケースがあります。実施機関によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

参考資料:国土交通省|登録実務講習実施機関一覧

宅建登録実務講習に関するよくあるQ&A

ここでは、宅建登録実務講習に関するよくある質問を2つ紹介します。どんな質問があるのかを、回答と合わせて確認しておきましょう。

Q1. 修了試験の問題はどんな形式ですか?

修了試験は、以下の2つの異なる形式の問題で構成されています。

・・〇✖形式の問題20問出題
書式問題が10問出題

試験時間は合計で1時間となっており、この時間内に問題を解答する必要があります。〇✖問題は、通信演習課題からの出題となり、書式問題はスクーリングや演習で学んだ内容から出題されるのが一般的です。

また、試験中には、スクーリングで使用した教材やノートなどを参照できます。これにより、試験の合格率を高めるために、事前の復習や準備が可能です。

合格基準としては、80%以上の正解率が必要となります。修了試験を受ける際には、問題の内容をしっかり把握し、正確に解答することが重要です。

Q2. 修了試験に不合格の場合はテストだけ受けられますか?

通常、修了試験に不合格の場合は、テストだけを再度受けることが難しく再度講習を受講する必要があります。しかし、万が一不合格であった場合でも、一部の講習機関では修了試験を受けた年度の11月までであれば再受講は無料となるケースがあります。実施機関によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

修了試験の合格基準を満たすためには、通信講座やスクーリングでの学習が必要です。しっかり学習しておけば1回で合格できるレベルですので、真剣に講座に臨むようにしましょう。

まとめ

メダリストクラブのエントランス

宅建登録実務講習は、宅建士資格を目指す人にとって、重要なステップです。この講習を修了することで、実務経験の代替となり、宅地建物取引士の資格を取得するための条件を満たします。

また「登録講習」や「法定講習」との違いや、宅建試験合格から宅建士証が交付されるまでの流れなども理解しておくことが必要です。この記事を参考に宅建登録実務講習を成功させ、宅建士としてのステップアップを目指しましょう。

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